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馬と狸と猿と駄の話

将軍01.すべては眠りから始まった。

「まあいちおう、わたしは高校の入学祝でパソコン買ってもらったんですよ。あなたはパソコン持ってますか」

「持ってない」

「放課後、暇ですか。わたしの家にきませんか。パソコンで遊びませんか」

「いいよ」

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「おじゃまします。いい部屋だね。漫画たくさんあるね」

「ええ、わたしは漫画が好きなんですよ。異様に。で、これがパソコンです。PC88ていうんですよ」

「へえ……」

「いろんなゲームがあって楽しいですよ。あなたも買ってもらったらどうですか」

「高いんでしょう? うちは無理かなあ」

「はい、これがゲームです。こう操作して、こう遊びます。やってみてください」

「はあ」

「どうですか、楽しいですか」

「うーん……。まだよくわからない」

「はあ、そうですか。じゃあ、そのまま遊んでていいですよ。わたしは寝ますから」

「は?」

「わたしは部屋が明るいと寝られないので、カーテンしめます。明かりも消しますけど、いいですね」

「えっ」

「そのまま遊んでてください、わたしを起こさないでください」

「えっ、いや、ちょっと」

「おやすみなさい」

「えっ、えっ」

――2時間後

「ねえ、ねえ」

「うーん、なんですか」

「もう帰りたいんだけど」

「はあ、そうですか。パソコン楽しかったでしょう。帰っていいですよ。見送りはしませんから、そのまま出て行ってください。また明日、学校で会いましょう。」

「えっ、うん、わかった……おじゃましました……」

シーン。
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