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馬と狸と猿と駄の話

将軍11.二度とやらないTRPG。

「町の人に聞き込みしてみるか。何かヒントもらえるかもしれない」

「そうだね、そうしようか」

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「さあ、しりません」

「さあ、わかりません」

「さあ、わたしは何か知ってるんでしょうかねえ」

「さあ、教えることはできませんねえ」

「さあ、どうなんでしょうねえ」

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「まじかよ、なにひとつ役立つ情報がない……」

「なんなんだよ、このシナリオ」

「いやあ、あなたたちも大変ですねえ。異様に意地のわるいシナリオですねえ。で、これからどうするんですか?」

「うーん」

「やめよっか」

「そうしよう」

「さあ、どうするんですか」

「あきた」

「つまんないから、やめる」

「今日は、おしまい」

「えっ、どういうことなんですか、ものすごい宝物がもらえるんですよ」

「面倒くせえから、もういいよ」

「なにを言ってるんですか! 一生懸命、考えたシナリオなんですよ!」

「どんなシナリオだったのか説明してみ」

「あなた方の頭がわるいんですよ! まあいちおう、ドアに水をかければ色が変わる仕掛けなんですよ! で、水をかけるたびに、白、赤、緑、黄色、緑、黒って色が変わるんですよ! で、午前3時の黒の時だけドアが開くってことなんですよ!」

「だったら、どうしてそれを誘導しないわけ? バケツに水くみだす時に、水がはねてドアにかかって濡れた部分が光るとか、シーフがドア調べるときに手が濡れていて触った部分が光るとか、ヒント出せるだろ?」

「……」

「町の人も同じだよ。だれもなにも教えてくれねえじゃん。聞き込みで、ダンジョンの存在すら出てこなかったぞ。どういうことよ? どこそこの酒場に噂話にくわしいやつがいるから行ってみろ、酔うと口が軽くなるから酒をおごってみろ、とか、いくらでもヒント出せるだろ? どうして誘導しないの?」

「……」

「テーブルトークは、手順ただしく謎を解いてゆくパズルゲームじゃないぞ。プレイヤーがつまってたら、ヒント出して誘導しなきゃ先に進まないだろ?」

「……」

「このシナリオでなにか誘導してくれたか? ひとつもヒントなかったろ?」

「……」

「ということで、面倒なのでやめます。帰ろうぜ」

「そうしよう、途中でめし食うべ」

「……ふざけやがって。もう二度とゲームマスターやりませんが、いいんですね」

「もう面倒くさいから、テーブルトークはおしまいでいいじゃん。向いてないよ。おつかれー」

「おつかれー」

「……」
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