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馬と狸と猿と駄の話

将軍16.なんえんですか

「まあなんつったらいいんでしょ、車のクーラーが利かなくなってきたんですよ。で、まあいちおう、ガソリンいれるときにクーラーガスがなんえんか聞こうと思うんですよ」

「そっか」

「レギュラー満タンで」

「はい……お待たせしました、□□円になります」

「で、クーラーガスはなんえんですか?」

「はい?」

「なんえんですか」

「は?」

「なんえんですか」

「え? なんねん?」

「なんえんですか」

「え? え?」

「なんえんですか」

「はい?」

「なんえんですか」

「すみません、なんですか?」

「なんえんですか」

「え?」

「なんえんですか」

「えーと……」

「な、ん、え、ん、ですか」

「うーん……」

「なんえんですかッ」

「えーと……うーん……」

「なんえんですか!」

「あ、値段ですか?」

「……ええ」

「△△円です」

「じゃ、いりません」

ブォォォン!(アクセル全開で急発進)

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「ということがあって、店員がかわいそうだった」

「〇さん、それは指摘してあげなきゃダメでしょう。値段は、なんえんじゃなくて、いくらですかって聞くのがふつうだって」

「小学生相手じゃあるまいし、いい年したおっさんに、そんなこと指摘しないよ。※さん、そう思うなら自分で言ってごらんよ」

「わかった」

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「まあなんつったらいいんでしょ、※さん、新しいエアガン買ったんですね」

「うん、買っちゃった」

「かっこいいじゃないですか、異様に。なんえんだったんですか?」

「将軍、値段はなんえんじゃなくて、いくらですかって聞くもんだよ」

「いえ、それはちがいます。まあいちおう、質問と答えは単位を合わせないといけないじゃないですか。で、※さんは、値段を聞かれたらどう言うんですか。一万円だった場合は、一万いくらって言うんですか。千円だった場合は、千いくらって言うんですか。一万円て言うじゃないですか。千円て言うじゃないですか。ですから、いくらって聞くのは間違ってるんです。なんえんって聞くのが正しいんです。どう考えても。※さん、わかりましたね」

「うーん……」

「将軍、話にわりこんで悪いんだけどさ、次の心霊スポット探検の場所、車で何分かかると思う?」

「まあいちおう、一時間半くらいだと思います」

「そっか。今日は家からここまで来るのに、何時間かかった?」

「まあいちおう、45分くらいだと思います」

「へえ、そうなんだ」
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