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馬と狸と猿と駄の話

将軍03.睡眠を極めた天才。

午前10時――

「おはようございます、将軍いますか」

「寝てます」

「わかりました、またかけ直します」

「はい」

午後0時――

「こんにちは、将軍は起きていますか」

「寝てます」

「そうですか、かけ直します」

「はい」

午後2時――

「すみません、将軍は起きていますか」

「寝てます」

「起きたら電話をくれるように伝えてください」

ガチャン。

午後4時――

「何度もすみません、将……」

「寝てます」

ガチャン。

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「昨日、遊ぼうと思って何度か電話したんだけど、寝てたみたいだね」

「ええ、そうなんですよ。わたしは休みで暇な日は、ずっと寝ることにしてるんですよ。昨日は、トイレと、めしと、風呂の時しか起きなかったですよ。今日の朝まで寝てました」

「本当に? ずいぶん寝るんだね」

「土曜は午後10時くらいに寝たんですよ。で、今日の朝まで寝てました。30時間くらいは寝たと思うんですよ」

「頭痛くならないの?」

「それが平気なんですよ。まあなんつったらいいんでしょ、わたしは、異様に長く寝る男なんですよ。どう考えても、すごいと思うんですよ」

「すごいね」

「ええ、そうなんですよ。ですから、わたしと遊びたかったら、前もって約束をいれてください。急に連絡されても困るんですよ。わかりましたね」

「そうか、わかった」
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